August 02, 2012

海底人

もともとどこかの星から飛来した宇宙人の末裔で、何らかの理由で海底にとどまり続けている。高圧の環境に適応していて、大気中や深度の浅いところでは生存できず、深海以外では宇宙服のような加圧服を必要とする。かつての「火星人」のような外観をしていて、つまりタコ。硬い骨格を持たない軟体動物。力は弱いが人類をはるかに凌駕する科学力を持っている。ごく稀にその製品が海岸に流れ着くことがあるが、科学力が違いすぎるため、普通の人類にはそれが何なのかまったく理解できなきほどである。そのため、長い間存在が知られることはなかった。
長年深海でひっそりと暮らしていたが、人類による海洋汚染、海中探査に危機感を抱き、地上侵攻を計画する。その際の兵力として利用するため、人類と海洋生物を掛け合わせたハイブリッド生物を作り出す。
ハイブリッド生物は、人類の知能や頑丈さ、地上での行動力と、イカやタコの長所(イカスミとか光ったりするのとかピコピコとか)を併せ持つ。人類の幼体(子供)を基体として、外科処置と遺伝子操作やらなんやらによって生産される。海底人と地球上の生物とでは、根本的な遺伝子構造とかそこらへんから違うことから、研究途上であり、現在のところはワンオフの実験体である。エビに含まれる何とかというタンパク質が麻薬として作用し、まあギャング的なあれ。強制的な洗脳教育を施され、自分たちを人類ではなく海洋生物の一種だと思い込んでいる。