October 28, 2012

ネグレクト

たいていの娯楽は、何かしら面白い点がある。何が面白いのかまったく理解出来ずとも、他の誰かにとっては愉快なところがあるわけで、でなければ世に出てこない。その面白さを見分けられないのは、了見の狭いせいであり、しかるべき観点からすれば大傑作、ということもあるのかもしれない。
とはいってもやはり、クソみたいな作品というのももちろんこの世にはあまた存在する。しかも大量に。不完全、奇形のまま作品を放り出した無能な作者の無思慮と無神経さを思えば気も滅入る。
愚鈍な作者を蔑むには少しばかり趣味と品性のよすぎる僕は、ちっとも楽しくないのである。